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JAUNS, Japan Association for United Nations Studies

学会についてprofile

日本国際連合学会は,国連システムの研究とその成果の公表および普及を目的に,1998年に設立されました。
2016年10月時点の会員は,297名です。さらなる皆さまの参加をお待ちしています。


理事長挨拶

 昨年10月の日本国際連合学会理事会で大泉敬子前理事長からバトンを渡され、第7期理事長に就任しました神余隆博です。伝統ある日本国際連合学会の理事長という重責を担うことになりましたのは光栄の至りです。明石康初代理事長以下歴代の理事長のもとで脈々と受け継いでこられた伝統を守りつつ日本国際連合学会の活動を時代に則したものとし、より一層活発なものにしてまいりたいと思いますので、会員皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
  今回初めて関西の大学の関係者である私が理事長に就任することになりました。関東だ、関西だという時代ではありません。国連からすれば関東も関西もないわけであり、国際連合学会規約にあります目的(国連システムの研究とその成果の公表及び普及)の実現にオールジャパンで積極的に取り組むために奉仕をすることが私の使命であると心得ます。
  私は、外務省時代に国連に関連する業務に割と多く携わってきました。私の国連との最初の出会いは、外務省国連局軍縮課長に就任した時です。当時の国連の軍縮担当事務次長は明石康氏であり、同氏のご尽力により、日本で初めて国連軍縮会議を京都で開催したことを鮮明に覚えております。この会議が今日もなお続いていることは大変慶賀に存じます。その後、国連政策課長に就任し、安保理改革の提唱並びにPKO法案の国会通過、そして初めてのカンボジアへの自衛隊の派遣を経験しました。その際、明石康氏はカンボジアのUNTACの事務総長特別代表として大いに国連の名声を高めておられました。私はその後、国際社会協力部長として国連の経済・社会・開発・人道関係について取り組む機会を与えられ、さらにその後ニューヨークにおいて国連代表部大使(次席常駐代表)を務めました。安保理改革や北朝鮮のミサイル開発・核実験問題、拉致問題等に取り組みました。私がNYにいたのは一昔以上前の話ですが、これらは現在もなお未解決の問題として残されております。
 今日世界情勢はこれまでの常識を超えるパターンで大きく変化しようとしております。「Gゼロ」世界と表現されたりしますが、リーダー不在の多極世界に突入しています。パックス・アメリカーナが終焉し、パックス・シニカに向かうのであろうか、アメリカのトランプ大統領の就任により自国中心主義が世界の各地に蔓延するようなことにでもなれば多国間主義(マルチラテラリズム)の未来はどうなるのであろうか、そしてその象徴である国連は存在意義を確保していくことができるのであろうかといった疑問と不安が頭をよぎります。これらの多くの疑問に対する答えは現時点ではまだ存在していません。覇権国とそれに挑戦する国の間で不安と猜疑心に基づく対立が現実の戦争となる、いわゆる「ツキディデスの罠」に人類が陥って大きな戦争が起きることはなんとしても避ける必要があると思います。
  そのような不透明かつ不安な国際関係が支配する世界であるが故に、今こそ国連に付託された国連憲章の精神を国連とその加盟国が発揮すべき時に来ていると思います。本来その役割を率先して果たすのは、アメリカをはじめとする常任理事国なのですが、アメリカも中国もロシアもイギリスも単独行動主義をとっている現状で、常任理事国でなく、国連憲章上の旧敵国である日本やドイツのような敗戦国に自由な世界秩序の維持・促進が期待されているのは歴史の皮肉な巡り合わせと言えます。国連にとって決して追い風ではなく向かい風の時代に国連を等閑視することなく、その理想の実現に一歩でも近づけていく努力を日本はこれからも怠るべきではないと思います。
  国連は特に近年、シリアや北朝鮮の問題で常任理事国の利害関係が絡む国際の平和と安全の維持において十分な役割を果たしてきておりません。新しい事務総長となったグテレス氏は私も外務省時代によくお会いをした方ですが、常任理事国に対しても率直にものを言い、国連に新風を吹かせてくれるような感じがしております。
  日本国際連合学会は研究者の集団ですが、世界と国連の抱える様々な問題に関して国家と非国家主体がどのように取り組んでいくべきか、政策と理論の両面から適切なアウトプットが出せるような、よりインパクトのある学会になっていければと思います。
  日本国際連合学会の諸先輩が築いてこられた日中韓の国連システムに関する東アジアセミナーは、日中関係、日韓関係がどのようになろうとも3国の国連研究者の集まりだけは続けていくべきだという信念のもとに既に16回継続されております。今年の第17回セミナーは、11月10日〜12日に北九州市で開催される予定です。何かと問題の絶えない3カ国でありますが、国連を切り口にした場合にこの3カ国は十分に話し合うテーマを持っており、対話と協力が可能であることをこのセミナーは実証してきております。私も何度か参加しましたが、これこそ国連の持つ意味ではないかと思います。
  本年7月8日には日本国際連合学会研究大会が大阪大学で開かれます。不透明かつ不確実な国際情勢の中にあって国際連合の果たす役割について議論するまたとない機会になると思います。全国の国連研究者が一堂に会して議論をしていただき、日本の国連研究が理論と実践の両方の側面からいっそう発展していくことを切に願って私の就任の挨拶といたします。どうかよろしくお願いいたします。

2017年3月7日
                                 日本国際連合学会理事長
                                 神余隆博(関西学院大学副学長)

                         (2016年度『ニューズレター』第2号より転載)


日本国際連合学会 規約等


■ 日本国際連合学会規約(1998.10.22採択・発効,2016.06.11改正・発効)

■ 個人会員の種別と会費に関する規則(2016.06.11採択・発効)


日本国際連合学会 歴代理事長

     在任期間
 初代理事長     明石  康  AKASHI, Yasushi 1998.10~2007.09
 第2代理事長     渡邊 昭夫  WATANABE, Akio 2007.10~2010.09
 第3代理事長     横田 洋三  YOKOTA, Yozo 2010.10~2013.09
 第4代理事長     大泉 敬子  OHIZUMI, Keiko  2013.10~2016.09
 第5代理事長     神余 隆博  SHINYO, Takahiro  2016.10~現在

     

理事・監事の構成【任期:2016年10月〜2019年9月】


 *久木田理事については,2017年7月8日の学会総会において,第7期理事として追加承認された。
 なお理事会には,外務省総合政策局国連企画調整課長臼井将人氏,事務局委員の真嶋麻子氏に,職務出席していただき,そのご協力を仰いでおります。

     

特別顧問(2017年現在)


 

運営委員会構成【任期:2016年10月〜2019年9月】


 なお運営委員会には,事務局委員の真嶋麻子氏に,職務出席していただき,そのご協力を仰いでおります。

各種委員会構成【任期:2016年10月〜2019年9月】




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日本国際連合学会

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