国連課題研究会 第6回月例会合の案内

この度、国連課題研究会は、11月28日(火)(午後8時~9時35分)、日本国際連合学会会員及びその他国連研究者を対象に、「国連アカウンタビリティの強化:紛争解決における地球市民社会の役割」を論題に、久山 純弘氏 元国連大学客員教授、及び猪又忠德氏 元駐コスタリカ大使を報告者として、第6回定例オンライン・セミナーを開催します。モデレーターは、岡村 善文氏 前OECD及び国連日本政府代表部特命全権大使です。

参加要領、プログラム、及び研究会の趣旨は、下記の通りです。 
つきましては、皆様のご参加を切に願って、茲に案内を差し上げる次第です。

猪又忠德 国連課題研究会幹事 日本国際連合学会理事

1. 参加要領

参加費無料
ZOOM リンク:(2023年11月28日(火) 07:50 PM/JSTから接続可)
トピック: 第6回国連課題研究会 オンライン・セミナー 「国際紛争解決における国連のアカウンタビリティ:ウクライナからガザへ」
時間: 2023年11月28日 07:50 PM 大阪、札幌、東京
Zoomミーティングに参加する→
https://us06web.zoom.us/j/86026149213?pwd=5VriNRA0flgcgP4Sc7osfeanjo4Kh9.1
ミーティング ID: 860 2614 9213
パスコード: 204101

録画:ミーティングは、録画されます。用途は、研究会のサマリー作成のための内部作業に限り、発言内容は関係発言者の同意なく公表されません。
事前登録のお願い:参加される方は、参加意向を、ご氏名、所属または最終帰属組織及びE-mailアドレスを付して、猪又忠德 国連課題研究会幹事にお知らせください。E-mail:tadinomata@aol.com 

会議資料:
久山純弘氏『国連のアカウンタビリティ強化と地球市民社会の役割 – 国連改革の一環として』(仮題)
久山純弘氏『国連アカウンタビリティの強化:地球市民社会の役割』(仮題)
猪又忠德氏『紛争解決をめぐる国家の二重基準Vs.多数国間主義の相克_ウクライナからガザへ』(仮題)
その他資料を含めでき次第、参加者に配布いたします。

2. プログラム

19:50 ZOOM入室開始
20:00 開会 モデレーター 岡村 善文氏 前OECD及び国連日本政府代表部特命全権大使
20:10~20:50 報告1 久山 純弘氏
報告2 猪又 忠德氏
20:50~21:05 質問とコメント:モデレーターと報告者
21:05~21:30参加者による自由討論(一発言3分以内)
21:30今後の行事案内 研究会幹事 猪又忠德
21:35 終了

3.第6回定例研究会の趣旨

 2023年10月7日のハマス等パレスチナ武装勢力によるイスラエルへのテロ攻撃とそれに次ぐイスラエルのガザ侵攻は、人質及びガザを中心とするかけがえのない難民及び避難民の命と生存基盤の環境の喪失に拍車をかけています。

市民社会における国際世論を見る限り、今、大切なのは、紛争当事国のどちらかが勝利を収めるかでなく、一刻も早く連帯と共感に基づき人道的停戦を実現して、かけがえのない人々の命と暮らしを守ることであるようです。

にもかかわらず、国連は、即時停戦を始め武力によらない国際紛争の解決のための包摂的アカウンタビリティを発揮していません。

2022年2月に始まったロシアのウクライナ侵略も多大の人的物的な複合災害と核戦争の脅威を齎しています。

ウクライナ及びガザ等の世界中の紛争継続のコストは膨大です。今や世界人口の80 億人の内、1 億人以上が難民・避難民です。その影響は、グローバル化の下、相互依存関係を通じ、国境を越えて、日々、私たちの安全と暮らしに及んでいます。

国連は、ウクライナ及びガザの紛争に関し、いずれにも国連安全保障理事会及び平和のための結集手続による国連緊急特別総会において取り組んだにもにもかかわらず、 終息はおろか、人道的停戦の糸口すら見出していません。

本来、国連は、このような地球規模の課題の解決に必要なグローバル・ガバナンスの促進にあたり、創設者である国家のみならず人民the peoplesに対し、アカウンタビリティ(説明責任)を負うべきところ、実際は、そのような期待の高まりに応えていません。

本セミナーにおいては、先ずは、このような事態に至った原因、例えば、加盟国政府の二重基準をはじめアカウンタビリティを阻害する諸要因を究明し、次いで、アカウンタビリティの枠組の構築と強化及びそのための市民社会ステークホルダーのエンゲージメント向上の方途を議論する予定です。

以上

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