国連課題研究会 第8回月例会合の案内【終了しました】

日本国際連合学会 国連課題研究会 第8回月例会合の案内
2025年2月25日(火)午後8時~9時35分
テーマ:『国連未来サミットの帰結』

各位、
この度の研究会は、昨年9月に行われました国連未来サミットの帰結を検討いたします。
国連未来サミットは、ウクライナやガザのみならず世界各地において戦乱と深刻な人道的惨状が進行するさなか、紛争と食糧とエネルギー、パンデミック、気候変動などの深刻な課題が密接に絡み合う世界のシステミックな危機を克服するため、「未来のための約束」Pact for the Futureをコンセンサスで採択しました。
同文書は、平和と安全に加え、経済・社会・環境の諸次元にわたり、人々の生命、くらし及び尊厳への脅威を防止し、かつ、削減する一連の横断的かつ包括的な措置を定めています。それは、SDGsの達成に止まらず、平和と安全、人権、開発という国連の三本柱の統合によるローバル・ガバナンスの画期的な変革を目指しています。
平和と安全保障を含む人の安全にかかわる、このようなシステミック、かつ、長期的な対策に加盟国首脳が合意したのは初めてです。
しかし、その合意の履行は確かではありません。昨今の幾つかの勢力のあからさまな力の行使、国際社会の分断化、多くの国における自国第一主義の台頭、西側協調の退潮および多国間主義の低迷に対するグローバルサウスと市民社会のempowermentの相克は、注視が欠かせません。
他方、わが国においては、「未来のための約束」への官民の関心の薄いのが憂慮されます。
今回の研究会では、手始めに「未来のための約束」を紐解き、その帰結につき、皆様の活発な議論が実現できれば幸いです。

皆様のご参加を切に願って、茲に案内を差し上げる次第です。
参加要領、プログラム、及び研究会の趣旨は、下記の通りです。

猪又忠德 国連課題研究会幹事 日本国際連合学会理事

第8回国連課題研究会 オンライン・セミナー

1. 参加要領:参加費無料
ZOOM リンク:(2025年2月25日(火) 07:50 PM/JSTから接続可
トピック: 第8回国連課題研究会オンライン・セミナー
参加 Zoom ミーティング
https://us06web.zoom.us/j/87159760385?pwd=r28iW1YbSpqEoRwHzdIVsvc5DPZiMs.1
ミーティング ID: 871 5976 0385
パスコード: 54083
録画:ミーティングは、録画されます。用途は、研究会のサマリー作成のた めの内部作業に限り、発言内容は関係発言者の同意なく公表されません。
事前登録:不要にしております。関心のある方に拡散していただければ幸いです。
(不適切な参加者は事務局の判断でZOOMから退席をお願いする場合がありますのでご了解ください。)

2. プログラム
19:50 ZOOM入室開始
20:00 開会 進行:井上 健 国連学会理事
20:05~20:35 報告 猪又忠德 元駐コスタリカ大使;
国連諸組織合同監査団(JIU)独立監査委員
「未来のための約束(Pact for the Future))を紐解く_ 国連未来サミットの帰結」           
20:35~20:50 コメント 髙橋 一生 地球憲章日本委員会 委員長
20:50~21:20  質問と参加者による自由討論(一発言3分以内)
21:20今後の行事案内
21:35 終了

登壇者のご紹介(敬称略)
猪又忠德(いのまた ただのり):以下を歴任
在コスタリカ特命全権大使;在モントリオ-ル総領事館総領事,国連犯罪防止・刑事司法委員長,モントリオール議定書多数国間基金執行委員会議長,国連諸組織合同監査団(JIU)独立監査委員,国連行財政諮問委員会委員,国連大学コースデイレクター、長崎大学国際連携研究戦略アドバイザー(客員教授),神戸大学大学院国際協力研究科教授など。

髙橋 一生(たかはし かずお):リベラルアーツ21代表幹事、アレキサンドリア図書館顧問。
国際基督教大学、社会科学科卒:国際行政学、修士:コロンビア大学PhD,国際関係論。専門は地球公共財論。
OECD事務総長室連絡調整課長、笹川平和財団プログラム・デイレクター、FASID国際開発研修センター所長、国際基督教大学教授、及び併任として東京大学、政策研究院大学院大学、国連大学等の客員教授を歴任。