日本国際連合学会は、国連システムの研究とその成果の公表および普及を目的に1998年に設立されました。
2024年4月時点の会員は294名です。さらなる皆さまの参加をお待ちしています。
理事長挨拶
2022年10月、第9期の理事長を仰せつかりました。どうぞよろしくお願い申し上げます。本学会は1998年10月に設立され、第1回研究大会を踏まえ、2000年3月に『国連研究』第1号が刊行されました。本年10月には、設立25周年を迎えます。今回のご挨拶にあたり、久しぶりに初代理事長である明石康先生による「序文 日本国際連合学会の設立に寄せて」を読み返しました。その中で、明石先生は、従来の日本の理想主義的な国連観や抽象的あるいは瑣末なことがらに捉われた国連研究を戒めつつ、実証的、歴史的かつ理論的な研究を期待されています。「学問的洞察に富み、かつ前向きで現実性のある、日本発の国連研究」とは、まさに明石先生が期待された、国連研究のあり方でした。その後、四半世紀を経て、日本の国連研究はそのような方向に進んだでしょうか。あるいは、日本国際連合学会はそのために十分な貢献をしてきたでしょうか。その答えは、とりあえず会員一人一人のご賢察に委ねます。
コロナ禍の約3年間、本学会に限らず、学会活動には多くの困難がありました。学会本来の会員同士による率直な意見交換の場が失われ、ビデオ会議での研究大会開催を余儀なくされました。ビデオ会議にも利点はありますが、会場での直接の意見交換にはかないません。改めて、対面形式での研究大会の再開を目指すことが、私の大きな役割だと考えています。
いかなる学問分野においても、時代を反映した研究テーマの栄枯盛衰はつきものです。現実の社会を分析対象とする社会科学も、その例外ではありません。その一方、時代に流されず、地道に一つのテーマにこだわる研究にも、当然、学問的価値があります。国連研究においても、そのようなテーマが存在します。「流行語」に惑わされることなく、その背後にある国際政治のダイナミズムに切り込むような、「実証的、歴史的かつ理論的な研究」の場を本学会が提供できるよう、微力ながら努力して参りたいと思います。
日本国際連合学会理事長
山田哲也(南山大学総合政策学部教授)
日本国際連合学会 規約等
- 日本国際連合学会規約(1998.10.22採択・発効、2023.06.11改正・発効)
- 個人会員の種別と会費に関する規則(2016.06.11採択・発効)
日本国際連合学会 歴代理事長
在任期間 | ||
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初代理事長 | 明石 康 AKASHI, Yasushi | 1998.10~2007.09 |
第2代理事長 | 渡邊 昭夫 WATANABE, Akio | 2007.10~2010.09 |
第3代理事長 | 横田 洋三 YOKOTA, Yozo | 2010.10~2013.09 |
第3代理事長 | 大泉 敬子 OHIZUMI, Keiko | 2013.10~2016.09 |
第4代理事長 | 神余 隆博 SHINYO, Takahiro | 2016.10~2022.09 |
第5代理事長 | 山田 哲也 YAMADA, Tetsuya | 2022.10~現在 |
理事・監事の構成
理事長 | 山田哲也 |
事務局長 | 山本慎一 |
企画主任 | 上野友也 |
編集主任 | 杉浦功一 |
渉外主任 | 上村雄彦 |
広報主任 | 井上健 |
理 事 | 井上健、猪又忠徳、上村雄彦、大平剛、上野友也、久木田純、功刀達朗、久山純弘、佐渡紀子、庄司真理子、杉浦功一、高橋一生、滝澤三郎、西海真樹、二村まどか、星野俊也、本多美樹、真嶋麻子、山口しのぶ、山田哲也、山本慎一 |
監 事 | 松隈潤、渡部茂己 |
(任期:2022年10月~2025年9月)
特別顧問
特別顧問 | 明石康 渡部昭夫 |
(2023年現在)
運営委員会構成
理事長 | 山田哲也 |
事務局長 | 山本慎一 |
企画主任 | 上野友也 |
編集主任 | 杉浦功一 |
渉外主任 | 上村雄彦 |
広報主任 | 井上健 |
(任期:2022年10月~2025年9月)
各種委員会構成
主任 | 委員 | |
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企画委員会 | 上野友也 | 川口智恵、小林綾子、佐藤量介、宮下大夢 |
編集委員会 | 杉浦功一 | 赤星聖、小川裕子、軽部恵子、菅原絵美、山根達郎、吉村祥子 |
渉外委員会 | 上村雄彦 | 玉井雅隆、樋口恵佳、渡邉智明、堀尾藍 |
広報委員会 | 井上健 | 服部正喜、平井華代 |
事務局長 | 山本慎一 |
(任期:2022年10月~2025年9月)